イリヤ・カバコフ【Paintings 1957-2008 Catalogue Raisonné】

イリヤ・カバコフ(Ilya Kabakov 1933年 - 2023年)旧ソ連・ウクライナ出身のアーティストです。ソ連内部の政治的抑圧や人間の感情を織りまぜた大掛かりなインスタレーションにより、1980年代よりヨーロッパにて高く評価されている。
幼少期、冷戦下の旧ソ連から西へと家族と共に移り1943年サマルカンド(ウズベキスタンの古都)、モスクワにて美術学校に通います。そこでは、グラフィックデザインやブックイラストレーションを学びました。1959年には、当時のソビエト連合のアーティストのメンバー候補となり、イラストレーターなどの安定した職を得ました。(1965年には、正規メンバーとなっています)1985年には、スイス・ベルンにて初の海外個展を行い。この展覧会をきっかけに様々な国際展に出品。1992年にニューヨークへと移ります。
1999年には、ここ日本の水戸芸術館にいて架空の人物:シャルル・ローゼンタールが、20世紀初頭の時代の中で自身の多様な絵画表現を追い求めた様を回顧展形式で構成したユニークな展覧会「シャルル・ローゼンタールの人生と創造」が開催。


 本書は、2冊組でまとめられた、カバコフの絵画作品のカタログ・レゾネ(作品全集)になります。絵本のイラストレーターの仕事の傍らで制作された最初期の作品から、ソビエトでの鬱屈した日常生活から生まれた架空のキャラクターなどが描かれたソビエト時代の作品、徐々に海外での発表の機会が増える1980年代半ば以降、上記のシャルル・ローゼンタールに関する作品など壮大なテーマによる絵画作品の数々が、700点以上の作品図版と、各作品の詳細なデータとコメントが年代順で掲載されています。カバコフの物語性に富んだ独自の取り組みと、不思議な造形的魅力に溢れる絵画作品をご覧ご覧いただく為の、決定版と言える書籍となっています。


出版社:  Kerber
タイプ:  ハードカバー(2冊組、クロス張)
言語:   ドイツ語、英語
ページ数: 816ページ
サイズ:  30.3 x 23.2 cm
状態:   新古品
その他:  図版730点(カラー図版670点)

販売価格

12,500円(内税)

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