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Installation| インスタレーション - 2000年代以降
 2000年前後からは、期間限定にて開催されるアートの国際展が世界各地で急増します。仮設の会場が展示場として使用され、その展示施設やロケーションなどと密接に関係したインスタレーションも制作されています。

 また、2000年から始まった、イギリス、テート・モダンのタービンホールにて行われるユニリーバ・シリーズは、毎年様々なアーティストによる大規模なインスタレーションを展示し、話題を呼びます。
 フランスでもパリのグランパレやヴェルサイユ宮殿を舞台に、招聘アーティストによる大規模なインスタレーションの展示が行われています。

 90年代より活動を行っている、ウォルフガング・ティルマンスの写真作品は、2000年前後からインスタレーションとして展開されていきます。大きさの異なる写真を、無造作に散りばめたように見えるインスタレーションは、額装しないことによって1枚の写真としての完結性を保留し、写真同士の連続性や等価性、相互の侵食などによって厳密にその位置が検討、決定されています。

 その他にも、ドローイングによるインスタレーションを展開するシルヴィア・ベッヒュリやイレーネ・コペルマン、作品の設置される環境を取り込んだスーザン・フィリップのサウンド・インスタレーションなど、表現スタイルの自由化は現在も進行中です。

 鑑賞者も、先入観から少し自由になって作品に触れてみると、きっと新しいアートとの出会いや感動が待っているはずです。


図1)ウォルフガング・ティルマンス《Exhibiton View of Palais de Tokyo, Paris, 2002》
図2)オラファー・エリアソン《The Weather Project, 2003》
図3)エドムンド・デ・ワール《A Change in the Weather, 2007》
図4)エイヤ=リーサ・アハティラ《Horizontal, 2011》
図5)イレーネ・コペルマン《Microgramas, 2009》








    

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