ゴードン・パークス【The Atmosphere of Crime】

ゴードン・パークス(Gordon Parks 1912年 - 2006年)アメリカ合衆国・カンザス州出身の写真家、作家、映画監督、ミュージシャン。黒人映画製作者の最初の著名な先駆者であり、アフリカ系アメリカ人で映画を製作した最初の映画監督。奴隷経験に関する映画やアフリカ系アメリカ人の苦闘を描いた映画を製作し、「ブラックスプロイテーション」ジャンルを作り上げた。1938年に質屋でフォクトレンダーカメラを購入し、紹介によりフランク・マーフィーの婦人衣料店でファンション写真を撮り始める。マーヴァ・ルイス(ジョー・ルイスの妻)の紹介で、シカゴへ移り社交界で女性の肖像画を撮る仕事を始める。1941年にFSAプロジェクトから奨学金を得る。ワシントンD.C.に移り、ロイ・ストライカーの元で皆習いとしてはたらく。「American Gothic, Washington, D.C.」を撮る。FSAの解散後、戦争情報局の通信員となるが、1944年に辞職、ハーレムに移り、ヴォーグ誌の振りランスファッションカメラマンとなる。「Flash Pgotography」(1947)や「Camera Portraits: Techniques and Principle of Documentary Portraiture」(1948)の2冊の写真集を刊行。1948年には、ハーレムのギャングの若い少年を書いた写真エッセイで、ライフ誌専属の写真家兼ライターとなる。1950年には、黒人のゲットー生活のドキュメンタリーを監督し、60年代には文学に手を広げ写真を挿入した詩集や伝記「The Lerning Tree」(1963年)を出版。1970年には「Shaft」(邦題:黒いジャガー)を監督。独学のピアニストとしても、「Concerto for Piano and Orchestra」(1953)「Tree Synphony」(1967)に作曲、ジャズピアニストして演奏した。

本書は、2020年4月にドイツSteidl社より刊行されました。1957年、ライフ誌は、ゴードン・パークスにアメリカ合衆国での犯罪に関する記事を依頼しました。この時、パークスはすでに10年近くライフ誌で働いていましたが、このようなプロジェクトを任された最初のアフリカ系アメリカ人でした。パークスと記者は、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルスの街を巡る6週間の旅へ出かけました。これまでの写真とは異なり、多くはカラー写真でとられました。結果、8ページに渡るフォトエッセイ「The Atmosphere of Crime」が掲載され、それらは大胆で美的な洗練された作品としてだけでなく、犯罪性についてのステレオタイプな方法とは違った挑戦に多くのメディアから注目を浴びました。パークスは、非行、麻薬の使用、悪徳な行為の決まり文句を拒否し、より微妙はやり方を選択しました。それは、犯罪行為に関連する社会的、経済的要因を反映し、犯罪の防止や責任を負う人々へ新しい方法でアプローチしたのです。1957年のオリジナルのルポルタージュ「The Atmosphere of Crime」から、これまでに公開されたことのない写真など幅広くセレクションを掲載した一冊です。とても素晴らしい写真集。

出版社:  Steidl
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 120ページ
サイズ:  25 x 29 cm
状態:   新品
その他:  図版90点

販売価格

5,000円(内税)

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