トーマス・ヒルシュホルン【The Purple Line】

トーマス・ヒルシュホルン (Thomas Hirschhorn 1957年 - )スイス・ベルン出身の芸術家。現在は、フランス・パリを拠点に活動を行っている。90年代より、インスタレーション作品にて広く知られる。ガムテープ、段ボール、スプレー塗料など日用品や廃材などを用いてコラージュし、美学、道徳、政治、消費、メディアといった現代社会の光景への疑問を記念碑のような形で、思考と存在の代替モデルとして作品へと変貌させます。自身の作品を「Politische Kunst」(政治的な芸術)と呼んだ。スイス・チューリッヒのThe Schule fur Gestaltung in Zurichにて学び、 Pierre Bernard「Graups」でデザイナーとして勤務した。

イタリアのThe National Museum of XXI Century ArtsのMAXXIにて開催された個展を機に刊行されました。本書は、2015年から2017年に制作された印象的な作品に関する研究をまとめています。
画像の制御、事実として認証すること、現実に目に見える部分を削除する可能性、視覚から画像が判別できなくなる手法であるピクセル化までを研究の中心的なテーマとしました。
分断された身体の画像を広告写真と組み合わせ作成され、現代世界に公開されているものと検閲されているものについて、視覚的イメージに関する文化的そして政治的反映を再度見直すことを目的としています。
ヒルシュホルンは、通常、画像が表示される選択のロジックを隠します。資本主義をピクセル化する。資本主義は、視覚文化が絶えず科せられる消費主義です。そして最も劇的な現実をピクセル化していきます。調停せずに私たちの目にするものを見えるようにし、そして人工的にまたはフィルター処理されたものが、見えないか部分的にのみ見えるようにします。
キュレーターと国際的な批評家によるエッセイに加え、ヒルシュホルンの著作と未発表のテキストのアンソロジーが収録され、研究資料やこの作品制作のための情報源、豊富な図版が掲載された122ピクセルコラージュを完全に文書化したカタログレゾネ的な一冊。

出版社:  Nero
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語、イタリア語
ページ数: 246ページ
サイズ:  30 x 22 cm
状態:   新刊
刊行年:  2021年
ISBN:   9788880561446

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