ルース・アサワ【Citizen of the Universe】

ルース・アイコ・アサワ(Ruth Aiko Asawa 1926 - 2013)アメリカ合衆国のモダニズムの彫刻家。南カリフォルニアの農場に生まれ、第2次大戦中は連邦政府による日系人収容施設で過ごす。幼少時代から芸術に興味を持っていた彼女は、そこで美術教育を受ける。釈放後、教師を志すが日系人への差別のために免許を取得できず、ノースカロライナ州のブラックマウンテンカレッジに入学。ジョセフ・アルバース、ロバート・ラウシェンバーグ、マース・カニンガム、バックミンスター・フラーから授業を受けた。在学中、アニ・アルバースとメキシコを旅行し、メキシコシティ郊外の村で針金を編む技術を学ぶ。1950年代初頭にサンフランシスコに定住し、織りのプロセスを3次元空間に広げる針金を使用した作品制作を開始し注目を集める様になる。そのほかにも様々なメディアによる実験を続け、版画や公共彫刻などを手がけている。
また彼女は、子供たちに変革をもたらし、力を与える経験としての美術教育の擁護者として、アートワークショップや教育プログラム、サンフランシスコ芸術学校の創設のために精力的に活動を行った。

近年、世界中でその名声が高まっているアーティストのルース・アサワ 。アートが社会で果たすべき役割についてのアサワの革新的で包括的なビジョンは、おそらく彼女の残した最も重要な遺産であり、21世紀の創造的思考の可能性を指し示すものです。
本書は、彼女のヨーロッパで初となる個展に合わせて刊行された、1945年から1980年までのアサワのダイナミックな形成期に焦点を当てた一冊。ループ状に繋がれ、吊るされたワイヤーによる彫刻作品と共に、ブラック・マウンテン・カレッジでヨゼフ・アルバース達から学んだ造形原理に触発された先駆的な作品と、近代デザインとの関わりなど、彼女のパワフルでジャンルに囚われない実践を紹介します。日系アメリカ人の女性として直面した差別や、自らを「宇宙の住人」としての見做した彼女の考えなどを西洋の視点から探り、一連の詳細なエッセイ、豊富なイラスト、アーカイブ資料、手紙を通して、彼女の人生と作品についてのユニークな洞察を提供します。

出版社:  Thames & Hudson
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  29 x 23 cm
ページ数: 208ページ
状態:   新品
刊行年:  2022年
ISBN:   9780500025420

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