トマス・サラセーノ(Tomas Saraceno 1973年 - )アルゼンチン出身の芸術家/建築家。現在は、ドイツ・ベルリンを拠点に活動を行なっている。浮遊する機動性と有機的な形を持つ彫刻作品や巨大なインスタレーション作品を制作。建築と芸術、化学と芸術、産業と自然を融合させた大規模なインタラクティブ彫刻などがある。ブエノスアイレス大学とドイツ・フランクフルトのStädelschuleにて芸術と建築を学ぶ。バックミンスター・フラーに強い興味をもっており、バイオスフィアという言葉と共に鑑賞者をユートピアのような都市空間に引き入れる。2009年には、NASAのエイムズ研究センターの国際宇宙研究プログラムにも参加。2019年には、第58回ヴェネチア・ビエンナーレに参加。2012年には、ここ日本・東京のメゾン・エルメスでも展覧会を開催した。

本書は、2022年2月11日から4月17日まで、アメリカ・ニューヨークのThe Shedにて開催された大規模な展覧会を機に刊行されました。The Shedから提示された4つのムーブメントの中で、”Free the Air: How to hear the univers in a spider web, a spider web concert”が展示されました。
書籍では、その記録をまとめています。直径39メートルの彫刻は、2層の金剛と触覚言語に合わせて振動するカスタムメイドのシェーカーで構成されています。参加者は、身体を蜘蛛のリズムの合わせて振動させます。サラセノの蜘蛛への関心は、以前の作品からも明確な特徴の一つであり、蜘蛛の物理的／哲学的な双方の構造に興味をそそられ、多くのプロジェクトで蜘蛛の巣の構造を作品に使用しています。この体験型の作品は、蜘蛛の巣と宇宙の網を組み合わせました。
また、この本の一部は、イタリアの印刷スタジオMusumeciから出た余り紙をリサイクルし、環境への影響に配慮しています。

出版社：　　Walther Konig
タイプ：　　ペーパーバック
言語：　　　英語
サイズ：　　32 x 24 cm
状態：　　　新品
ページ数：　224ページ
その他：　　カラー図版80点、白黒図版110点
刊行年：　　2022年
ISBN：　　 9783960988229