ポール・セザンヌ【Madame Cezanne】

ポール・セザンヌ (Paul Cezanne 1839 - 1906年) 南フランス・エクス=アン=プロヴァンス出身。フランスを代表する画家。ポスト印象派の画家、近代絵画の父と紹介されることが多い。
筆のタッチを長方形(や正方形)に保ち、キャンバス上で色を混ぜ、じっくりと時間をかけて描かれた作風を特徴とする。色彩による調和によって生まれるフォルムにより、伝統的絵画の手法である遠近法を排除し新しい絵画を描いた。
1860年代、印象派の画家と知られるクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールに出会い、またウジェーヌ・ドラクロアやギュスターヴ・クールベ、エドゥアール・マネらより影響を受けた。パリ・コミューンの混乱終了後の1870年には、ピサロより印象主義の技法を取得し、1880年には、自身の絵画への探求の違いから印象派の画家たちから距離をとった。1895年、パリで初個展を開催し成功をおさめる。1900年は、最晩年となり故郷:エクス=アン=プロヴァンスの美しいアトリエで自身の絵画への道に邁進した。

本書は、2014年11月18日から2015年3月15日まで、アメリカのThe Metropolitan Museum of Artにて開催された展覧会を機に刊行されました。
オルタンス・フィケは、ポール・セザンヌの妻であり、1869年から1890年後半に描かれた27枚の油彩の肖像画のモデルとして知られています。この肖像画は、フランスモダニズムの歴史の中で、非常に重要なものとされています。しかしながら、後世の人々の彼女の紹介は、親切と言えるものではありませんでした。
気晴らしと呼ばれ、絵画での不可解な表現と軽蔑がありました。フィケは、セザンヌにとって熱く燃えるような存在ではなかったかもしれませんが、モデルとしてそして二人の息子の母親として、そして揺るぎないパートナーとして、そこにいました。
この展覧会及び書籍では、フィケの油彩画24点とドローイングを網羅し、洞察と思いやりを持って、型にはまらない結婚の形式さえも、そして長年の誤解を再評価し、肖像画を再度検証しています。そして、全体的なセザンヌの技法をさらに理解できるようまとめられました。

出版社:  Yale University Press
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:   24.1 x 21.6 cm
状態:   新品
ページ数: 128ページ
その他:  カラー図版168点、白黒図版24点
刊行年:  2014年
ISBN:   9780300208108

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