エットレ・ソットサス【The Glass】

エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass, 1917年 - 2007年)は、オーストリアで生まれ、イタリアのミラノで活動した、戦後イタリアデザインを代表するデザイナー、建築家。
1950年代後半からイタリアでタイプライターを製造するオリベッティ社の製品デザインを手がけ、赤色のプラスチック製タイプライター『ヴァレンタイン』など、ポップで大胆なデザインで広く知られるようになる。1960年代から家具会社のポルトロノヴァ(Poltronova)のデザインも手がけた。1981年には世界から集まった若手デザイナー・建築家らと結成した『メンフィス・グループ』は、ポストモダン・デザインという新しいデザインのムーブメントを起こした。また、1980年代にはヨーロッパ・アメリカ・日本各地で市街地再開発や個人宅の設計を行ったほか、フィオルッチやエスプリなどのブランドの店舗内装デザイン、マンデッリ社の工作機械、ブリオンヴェガ社のテレビ、ウェラ社の家電、トーヨーサッシ(現トステム)の窓枠などのデザインも行っている。

本書は、建築家でありデザイナーでもあるエットレ・ソットサスのガラスとクリスタルの作品集です。
彼は、1947年からキャリアの終わりまで、ガラス製品をデザインしました。1940年代にベネチアのムラーノのガラス職人らと協力関係を築き、1948年のベネチア・ビエンナーレでガラスの作品を展示して以来、数十年に渡り関係は続き、1980年代にメンフィスグループの傘下でムラーノガラス作品を制作しました。
カラフルで彫刻的なこれらの作品は、興味深いほど様々な形をしています。ソットサスは、次のように述べています。「私は、日常的なものから離れようとし、ガラス作品を大文字の”G”から動作させようとしました。もちろん、それは危険なアプローチです。私は、芸術家や彫刻家になりたいわけではありませんし。でも、私の作り出すオブジェクトはガラス彫刻のように見えます。それでも、そうではないのです。理解するのが難しいミックスされたものです」。

この書籍は、ソットサス生誕100周年を記念して刊行され、1970年代にヴィストージのためにデザインしたシリーズや、1980年代のメンフィスコレクション、1990年代の象徴的な形、カタールのミレニアムハウスやカチーナの建造物などを掲載しています。
多くのカラー図版では、デザインと絵画の分析、作品の文化的および芸術的な文脈の調査、そして作品の写真(多くの未発表作品を含む)を紹介し、ソットサスのガラスとクリスタルの作品を紹介した最初の徹底的な研究を収録した一冊です。

出版社:  Skira
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 328ページ
サイズ:  30 x 28 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版579点
刊行年:  2017年
ISBN:   9788857235356

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