イリヤ&エミリヤ・カバコフ【Not Everyone Will Be Taken into The Future】

イリヤ・カバコフ(Ilya Kabakov 1933年 - 2023年)旧ソ連・ウクライナ出身のアーティストです。ソ連内部の政治的抑圧や人間の感情を織りまぜた大掛かりなインスタレーションにより、1980年代よりヨーロッパにて高く評価されている。
幼少期、冷戦下の旧ソ連から西へと家族と共に移り1943年サマルカンド(ウズベキスタンの古都)、モスクワにて美術学校に通います。そこでは、グラフィックデザインやブックイラストレーションを学びました。1959年には、当時のソビエト連合のアーティストのメンバー候補となり、イラストレーターなどの安定した職を得ました。(1965年には、正規メンバーとなっています)1985年には、スイス・ベルンにて初の海外個展を行い。この展覧会をきっかけに様々な国際展に出品。1992年にニューヨークへと移ります。
1999年には、ここ日本の水戸芸術館にいて架空の人物:シャルル・ローゼンタールが、20世紀初頭の時代の中で自身の多様な絵画表現を追い求めた様を回顧展形式で構成したユニークな展覧会「シャルル・ローゼンタールの人生と創造」が開催。

エミリヤ・カバコフ (Emillia Kabakov 1945年 - )旧ソ連・ウクライナのでドニエプロペトロフスク出身の芸術家。モスクワの音楽学校、イルクーツク・ドニエプロペトロフスクの音楽大学にて進学し、後にモスクワ大学にてスペイン語・文学を学んでいます。1973年にイスラエルに移住。1975年からは、渡米し、ニューヨークにてキュレーター・アートディーラーとして働きました。1989年より、イリヤ・カバコフとともに共同制作”トータル・インスタレーション”を制作し、国際的に注目を集めました。その後も多くの興味深い共同作品を生み出している。

本書は、イリヤ・カバコフの芸術家50周年を祝い、2018年に刊行された書籍です。初期の絵画、ドローイング、アルバム、インスタレーション、1987年以降にエミリア・カバコフと制作してきた共同プロジェクトなどの流れをたどり、包括的にご紹介しています。
彼らの作品に貫かれているユートピアの失敗と政治的幻滅は、逃避と超越のファンタジーだけではありません。美学と政治の関係、そして絵画が多様な時代において、彼らが如何に特徴的な作品を制作してきたのかについても考察しています。
100点以上の図版、そして主要な美術作家や歴史家より厳選されたテキスト、説明文、随所に散りばめられた芸術家本人の文章を掲載し、イリヤ&エミリヤ・カバコフの革新性と独創性に満ちたキャリアへの洞察をまとめた一冊です。

出版社:  TATE Publishing
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  27 x 21 cm
状態:   新品
ページ数: 224ページ
その他:  カラー図版120〜150点
刊行年:  2018年
ISBN:   9781849764650

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