ラウル・デ・カイザー(1930年-2012年)ベルギー生まれ、同国を代表する画家です。10代の頃、自身で絵を描き始めますが、その後は新聞社に務め主にスポーツやアートの評論を書いていました。1963年から1964年までは絵画学校に通いながら、ロジャー・ラヴェール率いる「New Vision」の一員として活動をしました。油絵の制作を始めたのは、1970年半ばからです。初期の作品は、具象やポップアートに近いものが多くみられますが、後にそれらは具象と抽象の間のようなカイザー独自の有機的な形へと洗練されていきます。
不思議な色と形が浮遊する、シンプルでありながらもささやかに鑑賞者の心に語りかける絵画を制作するラウル・デ・カイザー。
本書は、2000〜2008年の間に制作されたデ・カイザーの水彩画59点を紹介しています。
ペインティングとは異なる、水彩画特有の微妙なにじみ、薄く残る筆跡などによりダイレクトに、彼の詩的な作品世界に触れることができる一冊となっています。
出版社: Walther Konig
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 25 x 27.3 x 1.5cm
状態: 新刊