ゾーイ・レオナルド（Zoe Leonard 1961年 - ）写真、彫刻、インスタレーションを手がけるアメリカ合衆国のアーティスト。
ニューヨーク州リバティ生まれ。16歳で高校を中退し、独自に芸術的実践を始める。1980年代から1990年代にかけてニューヨークでAIDSの活動家として、アート界で多くの人々が亡くなるのを目の当たりにし、アイリーン・マイルズの大統領選に触発された詩「大統領が欲しい」を書いたほか、この悲劇的な歴史をドライフルーツの皮で構成したインスタレーションとして訴えている。
1992年ドクメンタ9への参加により、彼女の作品は国際的な注目を集め、その後もホイットニービエンナーレ、2007年のドクメンタ12への参加、ニューヨーク近代美術館での個展を開催。1998年から2007年にかけて、ニューヨークのローワーイーストサイドにある小さな店先とショーウィンドウのファサードを記録した412枚のアナログ写真からなるシリーズを制作。アナログメディアが急速に後退しつつある世界をメランコリックに記録した本作は、エド・ルシェの『サンセット大通りのすべての建物』に並ぶ記念碑的プロジェクトとして評価された。

空からの風景からアラスカの荒野、アメリカの都市から自然史博物館まで、レオナルドは30年のキャリアの中であらゆるテーマを扱ってきました。写真と彫刻を中心に活動するレオナルドは、常に変化、愛、喪失という現実に向き合ってきました。
本書は、レオナルドの待望の回顧展に合わせて刊行された、彼女の印象的な一連の作品についての最新情報を提供する一冊。初期の航空写真、美術館の写真、彼女の代表作である『Strange Fruit』や『Analogue』、最新作の『In the Wake.』を含む、彼女の主要なシリーズについての全ての画像と調査を収録しています。また、性的ポリティクス、移民、家族についてなど、批評から個人的なものまで様々なエッセイが収められています。驚くべき視野と揺るぎない視線によって紡がれる、レオナルド作品のあらゆる側面に光を当てる書籍です。

出版社：　　Prestel
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　312ページ
サイズ：　　28 x 23 cm
状態：　　　新品
その他：　　カラー図版207点
刊行年： 2018年
ISBN：　　 9783791357317