フランク・ロイド・ライト【The Urbanism of Frank Lloyd Wright】

フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright 1867 - 1959)20世紀の建築運動プレーリー派運動において重要な役割を果たしたアメリカ合衆国の建築家、デザイナー、作家、教育者。70年に及ぶキャリアの中で、1000以上の建築の設計を行った。1991年には、アメリカ建築家協会によって史上最高のアメリカ人建築として認められたほか、作品の一部は世界遺産に登録されている。
ウィスコンシン州の田舎で育ち、ウィスコンシン大学で土木工学を学ぶ。その後、シカゴでJoseph Lyman Silsbeeの下で短期間、またAdler & Sullivanの事務所で見習いとして働く。1893年にシカゴでスタジオを開き、数多くの建築設計を手がける。その作品は当時ヨーロッパ建築を模した新古典主義全盛であったアメリカにおいて、プレイリースタイル(草原様式)と呼ばれる新しい建築様式で知られるようになる。1913年には来日し帝国ホテルの新館設計を手かげた。1930年代後半には、ピッツバーグの百貨店経営者エドガー・カウフマンの邸宅「落水荘」、ジョンソンワックス社の本社などの代表作を発表。その作品は現在も世界中の建築家に影響を与えている。

近代都市を再構築するためのフランク・ロイド・ライトの設計に焦点を当てた、初めての書籍。建築家の作品の根本的に新しい解釈を提示し、モダニズムの歴史に関する新しく重要な視点から、ライトのアーバニズムは驚くほど包括性を明らかにします。
アメリカの美術史家 Neil Levine は、50年以上にわたって制作されたライトのプロジェクトを、歴史的、文化的、物理的な文脈の中で、20世紀に進化した都市主義の理論と実践に関連づけます。Levineは、都市を非難し、ライトがブロードエーカー・シティと呼んだ、農業コミュニティのネットワークの為のユートピア的な都市計画に限定されていた従来の見方を覆します。そして、ライトの長いキャリアの中で示されている、より大きくより多様で、興味深く複雑なアーバニズムを明らかにします。
1890年代の後半から1910年代前半にかけて、主にシカゴの都市住宅地区を改革するための計画から始まり、1920年代〜1950年代にかけシカゴ、マディソン、ワシントン、ピッツバーグ、バグダッドの商業、複合、市民、文化センターのプロジェクトを通じて、Levine は、近代都市の創造の主要な貢献者の中でのライトの地位を指し示します。
ライトのしばしば壮観なデザインは、革新的な先駆者であり、現代の大都市を形作るアイデアの創造性が示されています。ドローイング、図面、地図、写真をふんだんに使用したこの本は、フランク・ロイド・ライト財団のアーカイブからの初めてとなる資料が多数掲載されています。
今後何年にも渡って、ライトのアーバニズムに関する最も重要な本の1つとなるであろう一冊です。


出版社:  Princeton University Press
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 446ページ
サイズ:  29 x 25 cm
状態:   新刊
刊行年:  2015年
ISBN:   9780691167534

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7,300円(内税)

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