ブシュラ・ハリーリ(Bouchra Khalili 1975年 - )モロッコ・カサブランカ出身の芸術家。現在は、ドイツ・ベルリンを拠点に活動を行う。映像、インスタレーション、写真、版画などの作品を制作。コンセプチュアルなアプローチとドキュメンタリー形式の実践を組み合わせ、政治的なマイノリティの問題を探求する。言語、主観性、対談と発話、移行領域とトランジットゾーンを明確にマッピングする。またそれらは、関連する歴史や地理との相互関係を調査をもとにしている。フランス国立高等美術学校卒業。2016年にニューヨーク近代美術館、ドクメンタ14などで展示するなど、世界的に注目されている。モロッコ出身のアーティストによる”La Cinematheque de Tangier”の創設者の一人でもある。

本書は、2021年10月8日から3月13日にスウェーデンのBildmusst, Umea, Swedenにて開催の展覧会を機に刊行されました。
長期にわたる広範な研究をもとに、現代の強制的な不法移民や、抑圧された反植民地闘争と国際的な連帯の記憶による、典型的な植民地支配と植民地の連続体を調査しています。ハリーリは、母国モロッコの伝統の遺産にも深く影響を受けており歴史とミクロ・ナラティブの混ざる、ストリーテリングの手法を用いて作品を制作しています。イタリアの詩人/映画製作者Pier Paolo Pasoliniによって定義された「Civil Portry」の瞑想の力や、モロッコの最も古い公共のストーリーテリング「Al-Halqa」なども用いています。本書のタイトルでもある作品「Stories within Srories」は、市民権、抵抗、連帯の開放的な形を再考するために、集合的な意見(声)を並べ、位置関係をまとめました。書籍内には、様々な寄稿が掲載されており、ハリーリのストーリーテリングを用いた作品のテクニックや効果を紹介しています。

出版社：　　Hatje Cantz
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　24 x 17 cm
状態：　　　新品
ページ数：　192ページ
その他：　　図版50点
刊行年：　　2022年
ISBN：　　 9783775750516