チャールズ・デルショー【Charles Dellschau】

1899年の秋、チャールズ・デルショー(Charles Dellschau, 1830–1923)はアメリカ合衆国・ヒューストンの肉屋を引退し、
20年以上も温めていたプロジェクトに着手します。その結果、12冊の大きな手製の書籍には2500点に及ぶ飛行船や飛行技術に関するドローイングが残されました。
デルショーのデザインは伝統的な熱気球を基にしたものですが、ありとあらゆる飛行形態の可能性が模索されています。手書きの図面には様々な視覚的要素が緻密に盛り込まれ、色鮮やかなストライプ模様や、文字と共に、「Press Blooms」と呼ばれる当時の新聞紙からのコラージュが至る所に貼付けられています。

1923年に彼が亡くなると、書籍達は家族の住むヒューストンの家の屋根裏に保管されました。その後、1960年代に火災の際、道端に投棄されているのを古物商によって拾われ、美術館やコレクターによって引き取らるという数奇な運命をたどります。現在では、デルショーの作品は様々な博物館に収蔵されています。
彼の作品群は、アートを意識して制作されたのではありませんが、そのエキセントリックな想像力は非常に興味深いものとして、アドルフ・ヴェルフリやヘンリー・ダーガー、アキレス・リッツォーリなど共にアメリカ合衆国におけるアウトサイダー・アートの先達として知られるようになりました。

本書は、美術批評家によるエッセイや彼の生涯の概観などと共に、デルショーの仕事の全貌を多くのカラー図版によって紹介する初めての作品集となります。サイズも大きめの作りとなっており、大変見応えのある一冊となっています。


出版社:  Marquand Books / D.A.P.
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 332ページ
サイズ:  31.5 × 31.5 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版250点

販売価格

6,100円(内税)

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