セシリア・ビクーニャ【Word Weapons】

セシリア・ビクーニャ(Cecilia Vicuna 1948年 - )チリ・サンティアゴ出身の芸術家、詩人。環境破壊、文化的均質化、経済格差と政治との関連性、特にそれらが無力な人々の権利を略奪していることに触れた作品を制作し、活動家としても扱われる。フェミニストの形式と方法論へのアプローチは、彼女の多様な作品の統一のテーマであり、それらを物質的言語の形式を用いて詩や芸術作品を制作。半記念碑的な「プレカリオ」(不安定な)シリーズは、特に知られた作品の一つである。
1970年代初頭にイギリス・ロンドンのUCL Slade School of Fine Art in Londonにて学ぶ。1973年にチリでの軍事クーデターにより、ロンドン、コロンビア、ベネズエラに亡命。
2022年に開催の第59回ヴェネチアビエンナーレにて金獅子賞を受賞。同年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館にて大規模な回顧展を開催。アンデスのケチュア族が使用していた、結び目のある繊維コードを使用した「キプ」を使用した作品をロンドン・テートモダンのタービンホールで展示。現在は、サンティアゴとニューヨークを拠点に活動を行う。エコフェミニストの先駆者でもある。

本書は、2020年9月28日から2021年8月1日にアメリカ・サンフランシスコのCCA Wattis institute for Contemporary Artsにて行われたセシリア・ビクーニャのリサーチ(パブリックイベント、プライベートイベントを含む)を経て、刊行されました。
この美しくデザインされたクロス装丁の書籍には、「Palabramas」シリーズがまとめられています。これらの作品のイメージは、色彩、詩、政治を並列させたもので、ビクーニャと共に選んだ新しいエッセイや歴史的な参考資料とともに掲載されています。
ビクーニャの遊び心あるマルチメディア作品は、「言葉を開くことで心を開く」と言われます。
「言葉の武器」または、「言葉の兵器」と訳される新語である「Palabramas」は、言語の新しい見方を創造していきます。コラージュ、シルクスクリーン、ドローイング、詩、布製の旗幟、切り抜き、ミクストメディアのインスタレーション、街頭活動などの形をとり、詩、活動、ビジュアルアートにおける彼女の作品をまとめています。それらは、単一の単語を解凍/分解し、その中に隠れた他の単語を明らかにし、新しい意味を出現させます。彼女は、1973年にチリで起きたクーデターの後の亡命中に、これらの視覚的なアナグラムを作り始め、常にそれらを解放の一つの形態、つまり彼女の言う「言葉を開くことで心を開く」方法として扱ってきました。「Palabramas」は、今日の政治情勢において新たな関連性を帯びており、2019年のチリ革命では、抗議の標識として街頭に登場しました。
書籍では、 Mónica de la Torre、Carla Macchiavello、Cecilia Vicuña、Jeanne Gerrityによる新しいエッセイと、 René Daumal、Robert Randall、Simón Rodríguezによる再版のテキストを収録し、さまざまな「Palabramas」を初めてカラーにて紹介しています。

出版社:  CCA Wattis institute for Contemporary Arts/ Rite Editions
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  21 x 25.8 cm
状態:   新品
ページ数: 150ページ
その他:  カラー図版69点、白黒図版38点
刊行年:  2023年
ISBN:   9798986781204

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