フィリップ・ガストン【Philip Guston Now】

フィリップ・ガストン (Philip Guston 1913年 - 1980年)カナダ・モントリオール出身の芸術家。幼少期に家族と共にロサンジェルスに移住。ジャクソン・ポロック、ウェレム・デ・クーニングらと共にニューヨーク美術学校で共に学ぶ。1950年代は抽象表現の作家として注目を浴びる。1960年後半からは具象表現に移行し、1967年の展覧会では人物画による展示を行なう。以後、社会的なメッセージ性の強い作品を制作。

本書は、2022年1月5日から11月9日にアメリカ・ボストンのMuseum of Fine Artsなど世界4ヶ所で開催の展覧会を機に刊行されました。
この展覧会は、フィリップ・ガストンの影響力ある作品を網羅した包括的な回顧展でした。
ガストンは、おそらく近年の記憶に残るどの人物よりも、現代美術家たちに、ルールを破り、何をどのように描くのかを教えてくれる芸術家です。
彼の紆余曲折のあるキャリア、「High」と「Low」の採用、そして絶え間ない美的なリインベンションは、簡単な分類を無視し、1968年の具象への転換は、現在でも現代美術の最も伝説的な物語の一つです。
“I was feeling split, schizophrenic. The war, what was happening in America, the brutality of the world. What kind of man am I, sitting at home, reading magazines, going into a frustrated fury about everything—and then going into my studio to adjust a red to a blue?”
- Philip Guston
そして、ガストンの繊細な抽象表現は、大きな漫画のようなキャンバスに、ジューシーなピンク、アシッドなグリーン、クールなブルーの色彩の中に、拷問される人物や神秘的な個人のシンボルが描かれています。
彼が生涯、この鉱脈を掘り続けたことは、芸術家の中の芸術家、そして誠実さの模範として高く評価されました。50年以上前に亡くなって以来、現代美術が彼を追い、さらに評価され続けることとなりました。
書籍では、ハリー・クーパーによるエッセイ、多くの新たな発見を反映させた年表、タシタ・ディーン、ペーター・フィッシュリなど彼の作品に影響を受けた多くの芸術家の声も掲載しています。その他、ガストンのキャリアの変換器に関する幾つかのエッセイも収録されています。図版275点と見応えある一冊です。

出版社:  Modern Art Museum of Fort Worth/Thames and Hudson
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 288ページ
サイズ:  29.2 x 24.1 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版275点
刊行年: 2020年
ISBN:   9781942884569

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12,100円(内税)

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