ラウル・デ・カイザー(1930年-2012年)ベルギー生まれ、同国を代表する画家です。10代の頃、自身で絵を描き始めますが、その後は新聞社に務め主にスポーツやアートの評論を書いていました。1963年から1964年までは絵画学校に通いながら、ロジャー・ラヴェール率いる「New Vision」の一員として活動をしました。油絵の制作を始めたのは、1970年半ばからです。初期の作品は、具象やポップアートに近いものが多くみられますが、後にそれらは具象と抽象の間のようなカイザー独自の有機的な形へと洗練されていきます。
1960年代の半ばより活動を行なっていたデ・カイザーですが、国際的な認識が80年後半となります。
本書は、Ulrich Loockによりキュレーションされ、2015年11月26日から2016年1月23日にイギリス・ロンドンのDavid Zwirner Galleryにて、続いて2016年3月18日から4月23日までアメリカ・ニューヨークの同ギャラリーにて開催された展覧会の際に同時刊行された書籍になります。「The Last Wall」と題されたカイザーが亡くなる直前に完成された絵画23点を中心とし、また1971年から2009年までの絵画が展示されました。本書にも、展覧会同様にそれらの2つの作品郡が掲載されています。そして、カイザーに親しい人物5名によるエッセイと彼自身のスタジオ写真が数点収録されています。
出版社: David Zwirner Books
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 144 ページ
サイズ: 25.4 x 19 cm
状態: 新刊